弁護士のひとりこと

満足について

去年、弁護士会の法律相談で、遠い地方からいらっしゃった方を担当しました。どうしても、破産は避けたいとのこと。任意整理方針で受任しましたが、途中でその経済状況では返済していけないだろうと思い、電話で地元の弁護士に破産の相談に行くことを勧めました。それでも「大丈夫です」と話されるばかりです。

ちょうど、途中まで行く用事があったので、足を伸ばしその方の自宅を訪ねました。時間をかけて話し合い、その方の決意が固いことを確認して、私も腹をくくって、債権者と和解交渉をしました。その方は、現在一度の遅れもなく弁済を続けています。

弁護士の立場で物事を見、アドバイスし、説得することも大切です。その一方で、依頼者の方の目線に立って、事件の解決の可能性を判断することが、遠回りでも、満足のいく結果に結びつくのだと痛感しました。

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