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相続コラム

2018年5月

使い込みと遺留分減殺請求

[遺言相続]

父が遺言を遺していて、多くの遺産を長男に相続させる、と書いていたとします。

そして、その中のある預金について、長男が父の意思に反して、生前に引き出し、使っていたら。

法律的に分析すると、父は長男に不当利得返還請求権を持った。そして、その権利も長男が相続し、結果として、何も残されなかった次男は、不当利得返還請求権も請求できない、になりそうです。

このときには、父の意思に反してまで預金を使い込んだ長男に、果たして不当利得返還請求権を相続する資格があるのか、をまず検討します。これはケースバイケースで、そのような場合でも不当利得返還請求権を長男が相続するとした判例もあり、その逆もあります。

もし、不当利得返還請求権をも長男が相続したとされるときには、あとは次男が不当利得返還請求権のうち遺留分分は請求できるかが問題になります。

こうした遺言があり、使い込みがあるケースでも、あきらめず、子細に事案を検討することが必要です。

2018.05.31|タグ:遺言遺留分減殺請求使い込み

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介護認定記録

[法定相続][遺言相続]

父母の生前の預金使い込みを立証するのは、本当に難しいです。
過去に遡って、当時の状況を事後的に証明するからです。

当時父母の能力が劣っていたら、父母に無断で引き出していたことの一つの証明になります。

そこで有用なのは、市区町村に存在する介護認定記録です。

市区町村によって、開示するか開示するとしてその方法は区々なのですが、開示するところが多いです。

証明の一助になるかもしれないので、努力してみるのがいいでしょう。

2018.05.24

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和解について

[法定相続][遺言相続]

遺産である預金をきょうだいが使い込んでいた、として訴訟に至るケースで、裁判所に和解を勧められることがあります。

きょうだいにだけは負けたくないと思っている方には、これは意外に写るそうです。

ただ、判決をもらっても、原告被告どちらかには不服で、控訴することは必須です。費用的にも精神的にもコストは甚大です。

また、判決を得ても、任意に払ってくれないときには、強制執行しないとならないこともあり、そうすると、不動産を抑えるのに予納金なども高くて、さらにコストもかかり、精神的にも疲弊します。

弁護士として、訴訟の実際に携わっていると、和解のタイミングを逃してしまうと、紛争は泥沼化し、収まることがなくなってしまうこともあります。

少し、弁護士である我々の経験なども聞いていただいて、柔軟に対応した方が、結果として得策だということも多くあるのです。

2018.05.22|タグ:和解

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使い込み訴訟?被告の心得

[法定相続][遺言相続]

父母の生前の預金の引出しについて、きょうだいに返還を求められたら。

原告は、不当利得とか不法行為による損害賠償請求で請求してきますから、引き出し自体に関与していない、つまり、引き出したのは、父母自身だと反論するのが一番良いです。

ただ、原告は、当時父母が引き出すことのできない状態であったと、カルテ等を所持して主張してくることが多いので、注意が必要です。

一度、引き出していないと主張してしまうと、客観的証拠から、墓穴を掘ることがあります。

ベターなのは、引き出し自体は認めて、使途をきちんと説明できること。

そのとき、贈与されたと主張するのも一考です。

その点は、個別にご相談ください。

2018.05.21|タグ:カルテ贈与被告

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使い込み返還請求できるライン

[法定相続][遺言相続]

相続開始前後に被相続人の預貯金を使い込んでいたきょうだいがいる?

この場合、事後的にそのきょうだいに返還請求していきますが、やはり、訴訟に至ることを見据えて、費用対効果などでペイできるラインがあります。

きょうだい2人で、500万円というのがラインかなという印象です。

使い込み金を被相続人が請求でき、それをきょうだいで相続しているという理屈ですので、きょうだい2人で、返還請求権も1/2ですので、500万円の使い込みで、半額の250万円請求できる計算です。それ以下だと、裁判の費用に比し、持ち出しになってしまう印象を持っています。

2018.05.20|タグ:最低ライン使い込み返還請求

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